雨の降らないエジプトで、虹を見るというレア体験をしました。
エジプトの2月、夕方、ザッとふった雨の直後、大きな大きな虹がエジプトにかかりました。
虹を見る直前に行ったエジプト考古学博物館の展示物の写真と共に、実際の奇跡の虹の写真をご覧ください。
エジプトでは虹が見れないって本当?
エジプトでは虹が見れないって本当?
結論からいうと、エジプトでも虹は出るし、見ることはできます。
数日間の旅行者である私でも見ることができたし、アラビア語にも虹という単語はあります。
ただ、虹が発生するメカニズムとエジプトの気象状況を考えると、ちょっと珍しい出来事なのかもしれません。
虹のメカニズム
虹が発生する条件は、
- 太陽の光と雨
が必要であり、以下の場合に確立が高くなります。 - 時間帯:太陽が傾いている朝と夕方
- 季節 :太陽高度が低い冬
- 地域 :緯度の高い北のエリア
虹が出やすいのは、天気が「晴れ→雨→晴れ」と急に変化した時。
よく、南国では虹を見ることが多いですが、それはスコールのように急に雨が降ったりするからなんですね。
エジプトで虹が見えにくいのは、単純に雨が降る確率が低いからです。
私が訪れた時期は2月の中旬から下旬。 エジプトのカイロは冬であり、ほとんど雨の降らないエジプトでも、年間を通して降雨量が高い時期にあたりました。
エジプトで虹が見えた時の時間帯や天候は?
虹を見たのは、エジプトに到着した初日。
カイロ空港に到着後、レストランで昼食をとり、エジプト考古学博物館へ。
エジプト考古学博物館
1902年に開館した、20万点を超える古代エジプトの至宝の数々が展示、収蔵されている博物館。
2021年、国立エジプト文明博物館に歴代ファラオのミイラが移送されましたが、2019年当時はまだこちらで展示されていました。
2階建ての博物館の中には、ところ狭しと展示物が。一部のファラオのミイラも展示されていましたが、そちらは撮影不可。
全てレプリカ無しの本物が展示されていて、倉庫に眠る未展示品もまだまだたくさんあるらしいですが、貴重な歴史の遺物が雑多にポン!という感じで通路にフツーに置かれているのが面白い。
目玉である、少年王ツタンカーメンの黄金のマスクは撮影不可でしたが、生でみることは出来ました。
とても古代の出土品とは思えない、黄金のまばゆい美しさ。しっかり目に焼き付けてきました。これが、盗掘されずに現代まで残っていたなんて、見つけた時は、まさに映画のワンシーンのような、世紀の大発見だったのでしょうね。
すごいぞ、ハワード・カーター!
黄金の玉座や、ファラオが復活する際に必要な副葬品の数々、内臓をいれたアラバスター製のカノプス壺など、当時のファラオの絶対的権力を示唆する展示物の数々。
私は、時間の関係で2時間ぐらいしか見れずに、まだまだ物足りなーい!見足りなーい!という状態で博物館を後にしましたが、古代史ファンの方は、充分な余裕をもったスケジュールで訪れること、それと、博物館に詳しいガイドさんをつけて説明をうけるほうが絶対に楽しめると思います。
夕方、雨が降ってきた
エジプト考古学博物館を出ると、もう夕方近く。バスに乗り込み、この日の宿泊ホテルに向かいました。
バスに乗るとしばらくして、雨が降ってきました。
雨期とはいえ珍しく、窓から眺めていると、ほどなくして雨が上がり、彩雲が現れました。
私が「彩雲だ!」と言ったので、どれどれ、という感じでみんなで窓から彩雲を見ていたその時、バスの後方から「虹が出てるー!」と声があがりました。
振り返ると、バスの後部窓から、大きな虹が見えたのでした。
エジプトで奇跡の虹が見れた時のリアルな感想
虹が見えた時でも、私は、特別、感動することはなかったんです。
日本人にとって、虹って特に珍しいものではありませんし。
でも、バスの中で「虹だー!」とみんなが騒いでいる時に、現地のガイドさんがポツリと
僕、40年生きてきて、初めて虹をみました…
ってまじまじと虹を見つめながら、感慨深げに言ったんです。
なんだか、それに感動してしまって。
自国では当たり前に見ることができる景色が、場所が変われば当たり前で無くなる。
世界って、なんて広いんだろう~って思ったし、現地の人が40年生きてきて初めて見た虹を、エジプトに到着した初日に体験してしまった、わたし達。
めちゃくちゃラッキーだなと思ったし、なんだか、エジプトという国に歓迎されているような、そんな気分にもなりました。
このエジプト旅自体が、スピリチュアルなリトリートを目的として企画されていたので、なおのこと、虹の出現は、この旅が祝福されているような…
幸先の良い旅のスタート、そんな予感を感じさせてくれる出来事として、とても嬉しかったですね。
まとめ
現地でも見た事が無い人がいる、エジプトの虹。
そんなエジプトでのレアな虹を体験をしたのは、
- 2月の雨期の時期
- 夕方にザッと雨が降った直後の夕陽とは反対側の空
でした。
見つけたのも本当にたまたまの出来事だったと思いますが、虹を見ることはスピリチュアル的にも幸運を意味することが多く、更に彩雲も加わり、更に雨が降らないエジプトで見るというトリプルラッキーなレア体験でした。
実は、この旅の参加者は結構な割合で帰国後に調子を崩した後、いろいろと環境が変わっていきました。
浄化と再生、そんな旅を予感させる、キセキのようなエジプトの虹体験でした。
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