エジプト料理ってどんな料理なんだろう? 旅に出るまで私もそう思っていました。
馴染みのない料理、味はあうかな? お水は大丈夫かな? ヴィーガンでも食べれるものはある? スパイスが苦手で…
お腹壊したらどうしよう…
実際にエジプトに行って食べたもの、感じたこと、感動モノのグルメなどをご紹介します。
エジプトの食事や食べ物は日本人にあう?
エジプトの食べ物は日本人にあうのかな?
ズバリ言うと、とてもあうと思います。
エジプトに旅行に行くことになったものの、エジプト料理に馴染みがなく、具体的にどんなものが食べられるのか想像できませんでした。
実際に現地で食事をしてみて、中東やアフリカ、ヨーロッパ、ギリシャやトルコなど、様々な国との交流で培われた食文化は多彩で、お味は意外にシンプルにも感じました。
今回のエジプト旅行はツアーで参加したため、自分でお店を選んで食べたわけではないですが、その一部をご紹介しますね。
●1、エイシ:エジプトでポピュラーなパン。ピタパンのように中が空洞になっていて、具材をつめて食べられる。古代からエジプトで食されていた、エジプトの主食のようなパン。イースト不使用。
●2、各種ペースト:タヒーナと呼ばれる白ゴマ(タヒニ)ペースト。他にフムス(ひよこ豆のペースト)などの各種豆類、ババ ガンヌージ(炭焼きナスのペースト)なども定番で出てくる。
●3、サラダ:胡瓜・トマト・紫玉ねぎ、コリアンダ―リーフにレモンを絞ったシンプルサラダ。
●4、ダウード・バシャ:ミートボールのトマト煮込み。
●5、フレッシュジュース:果汁100%の各種果実のフレッシュジュース。画像はキウイジュース。
●6、コシャリ:お米に、パスタやマカロニ、フライドオニオン、豆などが入ったピラフのようなもの。エジプトの国民食。
こちらは、コシャリ弁当。
長距離移動のバスの中でのランチ。豆、フライドオニオン、お肉や乾燥肉(?)、パスタ、いろんなものが入っていました。ごちゃ混ぜごはん好きな私は美味しく頂きました。
こちらは旅の中盤のクルーズ船で提供されたビュッフェの一部。材料も厳選された、こだわりのエジプト家庭料理が日替わりで提供されました。
お肉は牛肉や鶏肉、羊肉や鳩など。国民の90%がイスラム教といわれるエジプトでは豚肉は出てきませんでした。
ケバブのような焼いたお肉や、コフタと呼ばれるエジプト風ハンバーグ、ハトやラムのBBQ、タジン鍋での煮込み料理、ミートボールなども。
魚料理はあげものや、焼いたもの、煮込んだもの。大きな白身の魚の素揚げを食べましたが、非常に淡泊なお味でした。画像はナイルで獲れたティラピア(?)でしょうか。
エジプトは中近東の食文化の流れからクミンやコリアンダー他、スパイスを使った料理も多いです。苦手な方だと、残念ながら食べられる範囲は狭まるかもしれません。
旅のメンバーでスパイスが苦手、という方は、食事に苦戦していた印象です。
そんな場合は、西洋系ホテルのビュッフェなど、種類が豊富で好きなものをチョイスできるレストランでの食事も選択肢に取り入れると良いかもしれません。
野菜や果物はほぼオーガニック
エジプトで食べるお野菜や果物って安心なの? いろいろと気になりますよね。
私が現地のガイドさんに聞いたところ、エジプトでは農薬は高いので使わない、なのでオーガニックだ、と言っていました。
おまけに、品種改良もあまりしていないのだそう。
私は食の安全を気にするほうなので、これは嬉しいニュースでしたね。
ヴィーガンでも問題なし
エジプトで、ヴィーガンでも食べられる食事はあるのかな?
はい、たくさんありました!
- フレッシュジュース (マンゴー・いちご・グァバ・オレンジ・ざくろetc 季節の果物がたくさん)
- 野菜料理 (モロヘイヤスープ・サラダ・ターメイヤ(そら豆のコロッケ)・煮込み料理など)
- 白ゴマのペースト (タヒーナ)
- エイシ (中が空洞のピタパンのようなもの)
- コシャリ (お米と豆とマカロニなどが入ったピラフのようなもの)
などなど…
野菜の料理は、生食から煮込み料理まで、とても多かったです。
エジプトは豆やお野菜をたくさん使う料理が多いとのこと。
また、トマトの消費量は世界でも有数で、トマトソースもよく見かけました。
なすや豆のペーストも美味で、私は、サラダと共にパンにはさんで食べていました。
ただし、エジプト料理はバターを使うことが多いようなので、注文の際には事前に訪ねたほうがよいかもしれません。
煮込み料理に関しても、動物性の出汁などを使っていないかチェックが必要ですね。
【気になる衛生事情】エジプトのお水は安全?
エジプト旅行で検索すると、必ず出てくる水問題。
お腹を壊すんじゃないかな? 大丈夫かな? と心配される方も多いのではないでしょうか。
エジプトの水道水は飲める?
エジプトの水道水の衛生状況は日本と比べると良いとは言えません。
エジプトの水道水は飲まずに、ミネラルウォーターを飲むを徹底しましょう。
私は現地のガイドさんに水を買う時の注意点として、キャップを開ける時に緩んでいるように感じるもの(一度開けたような形跡のあるもの)は飲まないように、と教えられました。
エジプトの名所観光中には暑くて何度も水を買うことがあるかもしれませんが、売店の中には、ペットボトルの水を水道水に入れ替えて販売する店もあるとか。
実際、「この水、怪しいかも?」と思うこともあったので、充分に注意したいですね。
レストランの飲み物の氷はセーフ?
基本的には、レストランで出されるドリンクに入っている氷、生野菜のサラダなど、火を通さない料理は避けたほうがベターです。
注文時に、氷は入れないでください、と一言添えると安心ですね。
エジプトで飲用水を入手する方法
エジプトでミネラルウォーターが買えるのは、ホテルや現地のスーパー、雑貨店、観光地の売店などです。
価格は500mlで3~5E£(約20円~33円)、1.5リットルで10E£(約67円)。※表示の価格は為替レートで変化します。
(また、ホテルや街の売店など、購入する場所によって1本の価格自体も変動します)
ミネラルウォーターでも安心できない??
私達日本人が飲んでいる水道水は、軟水(平均硬度:約50~60mg)に分類されます。
ですが、エジプトで売っているミネラルウォーターの中には硬度の高いものもあり、旅行の間、それを常飲することが、お腹を壊す原因のひとつになっているかもしれません。
普段から硬水を飲む習慣がない人、慣れていない人の場合、急に硬度が高い水(マグネシウム等のミネラル含有量が豊富な水)を飲むことで、腸が刺激され、下痢や水あたりをおこすことがあります。
エジプトでも、普段から飲みなれている軟水に近い硬度のミネラルウォーターを買い求めるのも予防策の一つになるかと思います。
■Nestle Pure Life (硬度67mg)
■Aqua Fina (硬度67mg)
■Hayat (硬度45mg)
私の場合は、Nestle Pure Life や Aqua Fina をよく飲んでいました。
ツアーバスに箱で積んであり、都度、提供してくれたのがありがたかったです。
エジプトでは、乾燥も強く、日本にいる時以上にこまめに水分補給が必要になるので、水の種類などの、ちょっとした事にも気をつけたいですね。
でも! でも! それでもお腹の調子が悪くなる場合があります。
私は、気をつけて、口をゆすぐ水もミネラルウォーターにしていましたが、料理に使う水、お風呂で使う水、危なそうな要因を探したらきりがありません。
慣れない土地、日差しの強さ、朝晩の温度の高低差、移動の疲れ、睡眠不足、食事があわない、などなど…
いろんなことが重なって、体調を崩す場合があります。
ぜひ、普段飲みなれている整腸薬や胃薬、下痢止めは持っていって、危険そうな時は、すぐに飲みましょう。
私達のツアーでも調子を悪くする人は出て、みな、いろいろと持ってきた薬を試しましたが、一番効き目があったのは、天然の生薬・陀羅尼助丸でした。さすが、1300年間伝わる日本の叡智と感心。旅のお供におススメです。
エジプト行ったら絶対食べたいおすすめグルメ2選
エジプトで食べたものの中で、私が思わず美味しい!と感動したグルメをご紹介します。
生搾りフレッシュジュース
感動的に美味しかったのは、生搾りのフレッシュジュース。
グアバ、スイカ、マンゴー、オレンジ、ザクロ、メロン、いちご…様々な旬のフルーツジュースがどのレストランでも頂けました。
普段は食事どきにジュースは飲みませんが、エジプトは別!
私は、マンゴーにハマリ、マンゴ―ジュースばかり飲んでいましたが、友人はザクロにハマっていました。
みなさんも、きっとお気に入りの味に出会えるはずです。
モロヘイヤスープ
モロヘイヤはエジプトが原産の、日本でもおなじみの夏野菜。
栄養価が高い、ネバネバ成分が美容によい、などの知識はあるけど、おひたしぐらいでしか食べたことがなかったのです。
が、エジプトで食べたモロヘイヤスープはにんにくが効いていて絶品でした。
スープの濃度が濃いのですが、フードプロセッサーを使うのでなく、葉を包丁で細かく刻むのが良いそうで、エジプトではモロヘイヤを切る専用のナイフも売られているとか。
日本でいうところの味噌汁に位置する国民食だそうなので、エジプトに行った際は、是非、召し上がってみてください。
(美味しさが忘れられず、日本に戻ってからエジプトレストランでモロヘイヤスープを食べましたが、なんだかイマイチ濃さが足りない感じでした。 やはり本場で食べる味は別格ですね!)
エジプトでは注意が必要・避けるべきグルメ2選
私が体験して、これはちょっと…と思った2つをご紹介します。あくまで個人的な意見ですので、ご参考までに。
中華料理
ツアーに参加する前に、食事についての説明がありました。
旅の終盤には、日本食が恋しくなるが、エジプトにある日本食レストランはお世辞にも美味しいとは言えない
今まで何件も試したが、どの店もツアーゲストの評判が悪かった
そこで! 今回は趣向をかえて美味しいと評判の中華料理にしました
自信があります 楽しみにしていてくださいね
おおーっ!
湧き上がる歓声。 エジプトで中華って、どんな感じなんだろう。
どの国に行っても中華は美味しいし、期待できるかもね。
この旅の最後の晩餐は、美味しい中華料理で華麗に締めくくるはずだったのですが…
あんなに推してたから、きっと味はイケるよね!
そういいながら、楽しみに食べ始めるも…みんな、まったく箸が進まない。
旅の疲れで体調を悪くしている人は、食事を放棄。
回転式テーブルを回しながら、みなで、これは美味しんじゃ? こっちは? さすがに白飯は大丈夫でしょ?クラゲなら…!? いやいや、さすがにフルーツなら…!!
…撃沈しました。
とにかく油が良くない感じで、私はここまでなんとか体調を維持していましたが、この少量食べた油にあたりました。
翌日は最終日、ギザのピラミッドを貸切というスペシャルイベントだったわけで、本当にきつかった思い出があります。
お店のチョイスや、その時の個人の体調にもよりますし、きっと感動的に美味しい中華も中にはあるはず…!
ですので、ご参考程度に。
スイーツ
エジプトのお菓子は本当に甘いです。 衝撃的な甘さです。
繊細な甘さに慣れた日本人にとって、10倍ぐらい(?)甘く感じます。
ただ、ホテルのビュッフェにあるスイーツは比較的甘さが抑えられていた気がします。
現地のガイドさんに、お土産にイチオシ!と言われ購入したデーツ(なつめやし)のチョコがけ。
乾燥したデーツにアーモンドがのって、チョコレートがかけてある。普段からデーツを食べていた私は、聞いただけで美味しそう!と期待に胸をふくらませました。
帰国まで待てなくて、あけて食べてみると…
あ、あ、あまーーい… ちょっとお土産に配るのも躊躇するレベルの甘さ。
日本のお菓子なら、デーツ自体が甘いので、かけるチョコレートは甘さ控え目のビターにして糖度のバランスをとるかと思うのですが、エジプトは容赦なく、甘いに甘いをかけあわせてくる。
更に、これに砂糖たっぷりのミントティーを添えて、とか。
甘党の方には天国かと思いますが、普段から糖質を控えている方、エジプトのデザートにはご注意くださいませ。
まとめ
エジプトは、多種多様な文化交流から生まれた歴史と食文化を持つ国。
砂漠のイメージが強いですが、ナイル川がもたらした恵みにより、地域有数の農業国でもあるだけに、野菜料理や果物も豊富で味付けも素材を生かしたシンプルなものがたくさんあったのが驚きでした。
私はスパイス料理が大好きなのでエジプト現地メシを美味しく頂きましたが、スパイスが苦手な方は不安ですよね。そんな方は、お米はありますので、日頃からお気に入りのご飯のお供のような補助的な食べ物を持っていくと良いかと思います。
日程が長い場合は、緑茶やインスタントのお味噌汁、お醤油などもあると、胃がホッと安心できると思います。
私は、おせんべいや羊羹などのアンコもの等、お気に入りのお菓子も持っていき、移動のバスやクルーズ船でみんなにおすそ分けして大層喜ばれました。
あまり神経質にならない程度に、もしもの時の備えは万全にして、遥かなるエジプトの旅を楽しみたいですね。
あくまで一個人の旅の感想として、参考になればうれしいです。
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