エジプトに旅行に行く時に、一番悩んだのは服装でした。
エジプトという国自体もよく知らないし… 季節はあるの? 行くのは2月だけど寒いの? 暑いの??
ネットで調べてもイマイチよくわからないなー…
そんな、旅に出る前の私のような方に
- エジプト旅行中の服装と足元(男女別)
- エジプトの夏と冬、昼と夜の温度差と服装
- 民族衣装の購入場所と値段、選び方のポイント
などなど、宗教上のルール、実際の体験などをもとに紹介します。
エジプト旅行中の服装は何を着る?
エジプトはイスラムの国。
男女共に、肌の露出は最低限におさえることを心がけましょう。
男性の服装
基本的には、夏の暑い時期でも、おへそから下は隠す、という方向性で服のチョイスを行いましょう。
- 長袖のシャツ(Tシャツ)
- ロングパンツ(ジーンズ)
男性であっても、ショートパンツ、タンクトップ、ノースリーブなどの着用、肌の露出は避けましょう。
市場やレストランなどに入る場合は、より肌を覆う服の着用が望ましいとされています。
女性の服装
女性は、男性以上に、肌の露出には気をつけましょう。
肌を露出している=誘っていると勘違いされたり、触られたりすることもあるかも?
イスラムの国では、
- 顔と手以外は隠す
- ボディラインをみせない
ことがマストだそうです。
エジプトでは義務付けられてはいないようですが、郷に入っては郷に従え、その国のルールを尊重して、無用なトラブルを起こさないように気をつけたいですね。
- 胸のあきの少ない、透けない素材の長袖シャツやブラウス
- 足首まであるロングパンツやジーンズ
- ゆるやかなシルエットのロングスカートやワンピース
かつ - タイトなシルエットではないもの
をチョイスし、露出が気になる部分はストールで隠すなどすれば、問題はないと思います。
もし、旅程にラクダに乗る、ピラミッド内部に入るプランがあるのであれば、その時は、スカートではなくロングパンツをはくことをオススメします。
ちなみに私は、ほぼほぼロングパンツやジーンズ、たまにロングのシャツワンピース&レギンススタイルで過ごしました。
足元
靴は、観光には、男女ともに断然スニーカーをおすすめします。
砂漠を歩く時に砂まみれになりますし、ピラミッド内部は想像以上にアドベンチャーでしたので、ヒールのある靴では間違いなく危険です。汚れてもいい、履きなれたスニーカーが一番です。
他に、クルーズ船や、ホテルやレストランでのディナーがある場合には、キレイ目の靴が一足あれば良いかな、と思います。
私は、半分に折りたたみできる簡易のローヒールパンプスと、クルーズ船では私達グループだけの貸し切りだったので、楽に過ごせるようにとヒールのないメンズライクなサンダルを持っていきました。
【気温差に注意】エジプト昼と夜の温度差がヤバい!
私が訪れた2月は、エジプトの冬期にあたり、エジプト旅行のベストシーズンとよばれる最適期。
私が実際滞在していた当時のエジプトの気象データを遡ってみると
- 最高気温20度程度
- 最低気温5~10度の間
だということがわかりました。
だいたい、昼夜の温度差は10~15度くらいです。
でも、エジプトの気温や服装って、ネットで調べても何だかピンとこなかったんですよね。
イメージ的に、厳しい日差しとうだるような暑さは予想できても、寒いってどのぐらいなのかな?と。
旅行前に、ガイドさんからは
寒い時は、日本でいうところの花見の季節の冷え込んだ夜ぐらいです
と聞かされて、準備を行いました。
昼の服装
日中は、日差しが強くなることもあるので、帽子とサングラスとショールは必ず持ち歩いていました。
特にショールは、暑い時には頭に巻いて日差し除けに、寒い時には羽織ったり、首に巻いたり、と大活躍しました。
サングラスは太陽の光避け、帽子は熱中症対策です。
私の場合ですが…
インナーは、
●薄めのTシャツかユニクロの七分袖ヒートテック
トップスは
●お尻まで隠れる長袖の透けないシルクブラウスや
●コットン生地orリネン素材のゆるやかな膝下丈のシャツワンピースなど
ボトムスは
●裏起毛素材のストレッチパンツや、温度によって、シルクニットのレギンス、ジーンズ
足元は靴下とスニーカー。
足が冷える時は、重ねてシルクニットのレッグウォーマーもはいていました。
ちなみに私は冷え性です。
その上に防寒対策としてカシミヤのパーカーなどを腰に巻いて、寒い時にいつでも羽織れるようにしていました。
私はツアーに参加していた為、観光名所への移動は同じツアーバスで移動していて、バスに荷物をたくさん持ち込んでも、観光の時に必要のないものはバスに残しておくことができたんですよね。
これは本当に有難くて、服装も、バスを降りた時の自分の、暑い、寒い、の感覚で、着脱していました。
昼間の観光に、せっかくなので、みんなでガラベーヤを着て記念の写真を撮ろう!と旅の仲間で出かけたことがありましたが、インナーの上にガラベーヤ1枚&ストレッチパンツでは、まだまだ肌寒い感じがあって、失敗した、何か羽織ったほうが良かった!と思った記憶があります。
夜の服装
私が参加したツアーは、なるべく日差しの強い日中は動かないように、と明け方から予定がスタートすることがほとんどでした。
ですので、余計に明け方の寒さ、日中との寒暖差を感じたんですよね。
夜間や明け方は、昼の服装に、+ニットパーカーと綿入りのダウンを羽織りました。
ダウンは薄手ではなく、日本の冬にも充分耐えうる厚さのものです。
それと、ユニクロのウルトラライトのダウンベストを気温によってインナーに差し込みました。
それでも寒ければ、使い捨てカイロを貼りました。
備えあれば憂いなし、で、使い捨てカイロは持って行って良かったアイテムの1つです。
どんなに薄着で出ても、使い捨てカイロ2枚をバッグに忍ばせておけば、寒い時にお腹と背中に貼れば何とか凌げますし、暑くなったら、はがせばよいだけですから。
はっきり言って、エジプトがそんなに寒いわけないだろ!と思われる方も多いかと思いますが、私は個人的に、エジプトの冬期の夜間はとても寒く感じました。
寒暖差への対応は体調管理の難しいエジプトで、常に気をつけたい事柄のひとつだと思います。
そして、もし、あなたが、ピラミッドの内部まで入る予定であれば、ダウンや上着の長さはロングではなく、お尻が隠れる長さ~膝上ぐらいまでを推奨します。
ピラミッドの内部は狭くて、長いダウンは歩行や梯子などの上り下りに邪魔なのと、お尻をつくことが多いので、砂まみれになり、汚れやすいのです。
夏の服装
エジプトの夏季5月~9月は、日中平均33度以上、2021年の気象データによると日によっては40度超えする日もチラホラ、極まれに50度近くも見られ、まさに灼熱!
強い日差しによる肌ダメージを最小限におさえるべく、男女共に帽子・サングラス、長袖、長ズボン、ロングスカートで肌を出さないようにしたいですね。
暑い日には、風を通してサラリとした感触が肌に心地いい、シルクやリネン生地の洋服がオススメです。
その前に、その温度の昼間に観光することがある場合には、くれぐれも熱中症対策は万全にしましょう。
脱水状態にならないように、水をこまめに口に含ませる、吸収率の高いパウダー状の経口補水液を持参して利用するなどしてください。
エジプト民族衣装はどこで買えていつ着れる?
エジプトの民族衣装はガラベーヤ(garabeya)といいます。
男女ともに着用します。
観光名所で働いている方やお土産売り場の方、地方に行くに従い、男性の着用率は結構高いように感じました。
女性用は、色や刺しゅう、飾りなど凝ったデザインのものもありますが、私がお店で見たようなガラベーヤは旅行者用なのか? 外を歩いている方で派手なガラベーヤ姿の女性はあまり見かけませんでした。
私はこの旅行中、働いている女性の姿を見ることがほとんどなくて、レストラン、お土産売り場、ホテルやクルーズ船スタッフなどなど、男性ばかりで、女性自体を見ていない感じです。
見たのは、パンを焼く女性の姿と、現地旅行会社のスタッフの女性で、彼女はお洋服(ニットにパンツスタイル)にヒジャブ(頭を隠すスカーフ)を巻いていました。
民族衣装を買える場所
エジプトでは、スーク(市場)などに店舗があります。
私は、クルーズ船に乗っている時間は、せっかくなのでガラベーヤで過ごしたいな、と思っていたので、エジプト出発前に事前にネットでガラベーヤを一着購入して持っていきました。
なぜ事前に購入したかというと、ツアーに参加した為に、団体行動だと、自分が欲しいタイミングで購入出来る可能性が低いと思ったからなのですが、
結局は、ガイドさんにみんなでリクエストして、ツアーの早い時期にガラベーヤが買えるお店に連れていってもらえました。
そこは大きな店舗で、地下1階から地上2階まで3フロアにたくさんのガラベーヤや各種ストール、装飾品などが置いてあり、みんなで興奮しながら選びました。
1時間以上このお店にいて、それぞれ、シルクのストールやガラベーヤを購入しました。
民族衣装の種類や値段
女性用のガラベーヤは様々な色、刺繍や飾りの凝ったもの、逆に非常にシンプルなものなど、たくさんの種類がありました。
お値段は、ピンキリかなと思いますが、私が購入したもの(↑上記の画像の黒いガラベーヤ)は最終的に日本円で5000円いかなかったです。
また、クレオパトラ柄が美しいシルクのスカーフは、私がほんの少しのミスプリントを見つけたので、その旨交渉したところ、1500円に。めちゃくちゃお安くなりました。
このスカーフはその後もお気に入りになり、日本に帰って来てからも、頭に巻いたり、バッグの持ち手に巻いたり、と暑い季節になると大活躍しています。
その他にも、友人達が購入したレインボー柄の大判スカーフも1500円ぐらい(だったと記憶)とお値打ちでした!
もちろん、こちらの記事で紹介しているアイテムを使って、お値段の交渉はしました!
効果バツグンですので、ぜひ、参考にしてくださいませ。
自分にあった衣装の選び方とポイント
私の場合は、事前に購入したガラベーヤが白だったので、白以外で、日本に帰ってからも、家着やワンマイルウェアとして着てもおかしくないものを選びました。
結果、地色は黒で、胸元に白の刺繍がはいったシンプルなガラベーヤにしました。
私は地味目なチョイスになりましたが、クルーズ船のパーティーに着よう!と思っているのであれば、いつもは着ないような派手な色や柄も素敵ですし、
良質なエジプトコットン生地で作られたガラベーヤは、肌ざわりも最高ですので、帰国後もワンピースとして着てもおかしくないもの、という視点で選ぶのも楽しいかと思います。
サイズに関しては、試着室のあるお店で、着用してサイズを確認してから購入することがベストだと思います。
友人が観光出発前のほんの数分の隙間時間に、試着室のないホテルのショップで一目ぼれをしてガラベーヤを購入したのですが、Sサイズを選んだもののあきらかにサイズが大きかったことがありました。
逆に、お土産のTシャツを「ゆったり着たいからMサイズにしよう」と思って購入したものの、帰国後に着てみたら意外と日本人でもタイトなサイズだったりと
この表示あってるの?と思うことがありました。
ぜひ、購入の際は試着をして、自分にピッタリなお気に入りのガラベーヤをみつけてくださいね。
まとめ
旅に出ると、その国のルールや個性をほんの少し、学ぶことができます。
私がイスラム圏の国を訪れるのは、エジプトが初めて。
服装については、訪問時期が冬だった為、肌出しをするような服はもともと持って行かなかったのですが、これが夏の時期だったら、あまり考えもせずに、ノースリーブやキャミドレスなどを持っていっていただろうな、と思います。
事実、欧米の旅行者の方々は、男女共にショートパンツ姿の方も多く見かけました。
敬意を払い、基本的なその国のルールを尊重し、無用なトラブルを避けて、めいっぱい旅を楽しむ。
そして、その国の文化にも親しむ。
日本人が着物姿を美しいと思うように、民族衣装はその国が培った文化そのもの。
民族衣装を着て、遥か遠いエジプトという国を肌で感じる、そんなステキな体験を、みなさまもぜひ。
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