世界遺産であり、エジプトの代表的な観光名所、ギザの大スフィンクス。
私達以外、誰もいないその地で、朝の光を浴びて黄金色に輝くスフィンクスを貸し切りで堪能した贅沢体験&スフィンクスが目の前の絶景レストランを紹介します。
エジプトのスフィンクスを貸切でみたご来光に感動!
エジプト観光旅行の鉄板中の鉄板、ギザの大スフィンクス。
通常、昼間は世界中の観光客でにぎわう大スフィンクスを、私達ツアーメンバーだけで早朝貸切観光をしました。
世界遺産を貸し切り。なんという贅沢!!
前日宿泊したのは「カイロピラミッドホテル」。
日本の旗もちゃんと掲げられています。
お部屋はピラミッドビュー。バルコニーからパチリ!
こんなに近くにピラミッドがーーー!
エジプト来たな、という実感がわいてきました。
本や映像でしか見た事のない絵面が目の前に。なんだか不思議。
早朝観光の為、ホテルを夜明け前に出発。
いる場所のどこからでもピラミッドが見えます。
日本でいうところの、富士山のふもとにいる感じ。
「カイロピラミッドホテル」からスフィンクスへは約2.3㎞。バスでアッという間に到着。
エジプトは灼熱の国? いえいえ、太陽が昇る前、2月のエジプトは寒かった~~~!ガッツリとダウン着用です。
真っ暗闇の中を、ガイドさんを先頭に、おのおの懐中電灯やスマホの明かりをたよりにスフィンクスの足元へ向かいます。
そろそろ夜が明けてきました! 神殿跡の瓦礫にも光がさしてきます。
スフィンクス、どの方角に向いて建っているか知らなかったのですが、太陽の昇る方向に向いているんですね。
スフィンクスの足元まで降りて、それぞれ、思い思いの場所でご来光待ち。
私は、スフィンクスの爪先によりかかって瞑想をしつつ、朝日を待ちました。
朝の強烈な太陽エネルギーを浴びて、大スフィンクスが黄金色に輝きはじめます。
なんという荘厳な景色。
名称 | ギザの大スフィンクス -メンフィスとその墓地遺跡 ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯- |
登録区分 | 世界文化遺産 |
登録年 | 1979年 |
前日は、カイロに雨が降りました。
私が訪れた2月は一年を通して一番降雨量が高いそうですが、それでも一か月平均0.9日だそうで、なかなかのレア体験。
ふだん降らない雨によって浄化された場と清々しいエネルギーがあたりに満ちあふれます。
日本の神社仏閣でもそうですが、朝一番の人払いされた聖地というのは、何故こんなに清らかで特別な空間なのでしょうか。
思わずスフィンクスに向かって、友人と手を合わせて拝んでしまう、THE・日本人!
スフィンクスの大きさって実際に見てどう?
スフィンクスの大きさはこんな感じ↓
73.5m(全長)×20m(全高)×19m(全幅)
全長73mというと…
●ボーイング社777-300の飛行機ぐらい
高さ20mというと…
●ビルなら、おおよそ6階建てぐらい。
例えを見ると大きいですよね。 でも、実際に実物を眺めた感じは、想像していたよりも意外とコンパクト。
子供の頃に図鑑で見ていたスフィンクスのイメージでは、もっと大きいと思っていたんですよね。
カフラー王のピラミッドまでの参道を守る役目として、狛犬のように左右に存在していたとするならば、充分デカ過ぎる守り神ですが。
そんなスフィンクスちゃん、一枚岩を削って造形したものとしては世界で一番大きな像だとか。
丘だった土地を、銅のミノと石のハンマーを使って掘り下ろしたそうですが、この形になるまで、どれだけ長い時間がかかっているんでしょうか…
夢の碑文 –Dream Stele-
スフィンクスの両足の間には、有名なトトメス4世の「夢の碑文 Dream Stele」が。
トトメス4世が少年の頃、夢の中にスフィンクスが現れ「掘り起こせばお前を王にしてやろう」とお告げがあった。
言われた通りに砂を掘ると、スフィンクスの身体が発見された。
その後、トトメス4世は王位を継承し、この出来事を「夢の碑文」に記したという。
王子だったトトメスを王にしたという有名な夢の内容が記された石文。
建立は紀元前1401年だとか。
スフィンクスは歴史上、何度も砂に埋もれては発掘される、ということを繰り返していたそう。
スフィンクスのあごの下から碑文を撮影。
あれ、スフィンクスの鼻がない?
ナポレオン率いる仏軍が大砲を打ち込んで破損したとか
ローマ帝国の支配下時に異教の偶像崇拝が禁止され、古代の神殿や神々の像が破壊された時にスフィンクスの鼻も削られたとか
いろんな説があるけど、真相は謎だよ…
ナショナルジオグラフィックやヒストリーチャンネルを見ていると、古代文字をスラスラ読むインディ・ジョーンズのような考古学の先生や冒険家が出来てきますが、こういうの読めたら絶対にワクワクしますよね…。
スフィンクスの足元エリア
通常の観光だと、ブルーの線のあたりから見ることになります。
この場所からだと意外とスフィンクスは遠くに感じます。
足元エリアは普段は一般公開されておらず、降りるには特別な許可と高額な入場料が必要なのだそうです。
私は今回、参加したツアープランに入っていて本当にラッキーでした。
私が訪ねる前にエジプトに旅行した友人は、このブルーのラインの上からスフィンクスを見て、特に感動はなかったーと言っていたんですが、
実際に足元エリアと一般エリアからの眺めを体験してみて、見る位置により、現場のライブ感や感動は絶対に違ってくるなと感じました。
本やTVで見ていた、あのスフィンクスに直接触れることができちゃうんですよ!?
自分の身長より遥かに大きいスフィンクスの前足に寄りかかってみたり、スフィンクスの周りを一周してみたり、スフィンクスに可愛いシッポがあることを発見したり…
子供の頃、ギリシャ神話が大好きで、その中に出てきた「なぞなぞ」
朝は四本足、昼は二本足、夕は三本足。この生き物は何だ?
このなぞなぞに答えられない旅人はスフィンクスに食い殺される。
この話しを読んだ時、子供心ながらに「スフィンクス怖えぇ~」と、ずっと記憶に残っていました。
そんなスフィンクスが、今、目の前に存在する。
まさか、自分の人生の中でエジプトを訪れる時が来ようとは…
子供の頃、本で読んだスフィンクスを、実際にこの目で見て、触って、感じることができるなんて…
子供時代の自分へ、時を超えたプレゼントのような、そんな本当に特別な時間を体験できました。
ちなみに、クイズの答えは「人間」だよ
日本からのツアーでは、「足元エリア貸切入場」を目玉にしているツアーもたくさんありますので、はるか遠く、せっかくエジプトを訪れるなら、是非、スフィンクスの足元エリアへ入場してみてください。
きっと、古代の神秘とロマンを感じられるはず。
スフィンクス目線の先の絶景レストラン
ギザの三大ピラミッドとスフィンクス周辺は広大な砂漠の中ではなく、意外にも街中にあります。
スフィンクスが見つめるその先には…
ピザハットとケンタッキーフライドチキン!
そして、その並びにスフィンクスとギザのピラミッドを見わたせる絶景レストラン「ABOU SHAKRA」があります。
実際に「ABOU SHAKRA」店内から撮影したスフィンクスとピラミッド。
店内の窓は全面ガラス張りになっていて、スフィンクスとピラミッドが一望です。
お料理は、モロヘイヤスープやタヒーナ(白ゴマペースト)、コフタ(エジプト風ハンバーグ)、ケバブ、マハシ(ぶどうの葉っぱ巻き)などを頂きました。
実は、ツアーでは窓側の席を予約してくれていたのですが、予定が大幅に遅れて到着したため、窓側には座れなかったのです。恨めしく、窓際席いいなーと眺めながら食事をしました…
予約すれば、窓側でスフィンクスに見つめられながらお食事ができますよ。
店名 | Abou Shakra Sphinx Branch |
住所 | 1 Abou Al Hool Al Seiahi, Nazlet El-Semman, Al Haram, Giza Governorate |
営業時間 | 9:00~24:00 ※曜日や店の都合で変動あり |
info@aboushakra.net | |
料金 | 炭焼きケバブ&コフタ125EGP(約870円) タヒーナ(白ゴマペースト)12.99EGP(約92円)など ※為替により日本円価格は変わります |
まとめ
エジプトの象徴の1つ、ギザの大スフィンクス。
作られた時期も、
- エジプト古王国時代の紀元前2500年にカフラー王の命による、という説
- グラハム・ハンコックやエドガー・ケイシーらの紀元前10500年前以上にも遡る説
など、スフィンクスが、いつ、どんな目的で、誰が作ったのか…
全ては謎につつまれています。
そんな古代のミステリーを、何千年、何万年の時を超えて、実際に目のあたりにし、触れることまでできる、スフィンクスの足元エリアでの貸切レア体験。
一生に一度の記念として、皆様もぜひ体験してみてください!
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