日本一大きな村・奈良県十津川村の山深く、玉置神社が鎮座します。
ちまたでは、神様に呼ばれないとたどりつけない最強パワースポットとも言われる玉置神社。
ネットで話題になり、近年全国から参拝客が増えているけど、評判の割に、周りで訪れたことがある人は意外と少ないんですよね。
修験道の聖地・山自体がご神体である玉置山や樹齢3000年を超える杉の聖域、そして、温泉ソムリエの私も、そのお湯の質を絶賛する秘境中の秘湯・神湯温泉「神湯荘」、次の休暇に絶対訪れたくなる秘境のパワースポット情報をお届けします。
秘湯温泉宿『神湯荘』の魅力ってどこ?
名 称 | 神湯荘 (かみゆそう) 日本秘湯を守る会 |
所在地 | 〒637-1558 奈良県吉野郡十津川村出谷220 |
連絡先 | TEL 0746-64-0256 FAX 0746-64-0923 |
宿泊代金 | 10,000円 ~ 23,400円 1室2名利用時(1泊2食付・大人1名あたりの税込価格) ※価格はプラン、期間、1部屋の利用人数によって変わります |
客室 | 本館7室(うち内風呂付1室) 別館4室 ※別館のトイレは共同です |
設備 | 冷暖房完備/テレビ/電話/冷蔵庫/お茶セット/ドライヤー/ハミガキセット/カミソリ タオル/バスタオル/浴衣 WIFI:本館のみ |
チェックイン/アウト | チェックイン 15:00 チェックアウト 10:00 |
駐車場 | あり(無料) |
送迎 | あり(条件あり:要予約) お迎え:十津川温泉バス停 16:10 お帰り:神湯荘出発 9:20 ※上記以外送迎不可 土日祝祭日、お盆、ゴールデンウィーク、お正月、その他特定日の送迎不可 |
| ※ 車以外 :十津川温泉よりタクシー約10分(要予約) ※ 車 :細い道が続くので、小さな車で訪ねるのがおすすめです。 |
日本秘湯を守る会の会員宿でもある「神湯荘」。
日本一大きな村である奈良県十津川村の十津川温泉バス停から、さらに山奥へと車で約10分。まさに秘境にある温泉宿です。
このお宿の魅力は何といっても温泉! 神湯温泉を湯元とした唯一の源泉かけ流しの温泉宿なんですよ。
日本秘湯を守る会「神湯荘」の温泉
浴槽 | 内湯2(男1/女1) 露天風呂6(貸切風呂2、男湯2、女湯2) |
温泉 | 十津川温泉郷 神湯温泉 |
泉質 | ナトリウム炭酸水素塩泉 (源泉かけ流し) |
効能 | 保湿効果、アトピー / (飲泉)慢性消化器病、肝臓病 |
利用時間 | 15:00~翌09:00 |
神湯荘の客室は、本館が7室、別館が4室の計11室。
なのに、お風呂が8つもあるんです。
うち2つは貸し切りの露天風呂。 玄関に予約表が置いてあり、そこに記述した後、宿の外にあるお目当ての露天へ。
入り口に使用中か否かの札が掲げてあるので、空いていた場合は、1組40分、お風呂を貸し切ることができます。
貸切露天風呂「癒しの湯」と「美肌の湯」。
温泉の泉質は、ナトリウム炭酸水素塩泉。別名:重曹泉ともいわれるこの泉質、水は無色透明なのですが、肌ざわりはトロトロなんです。
温泉ソムリエで、日本中の温泉を楽しんできた私ですが、初めてこの温泉に入った時に、本当に感動したんです。まるで、トロミのある化粧水に浸かっているような、まさに美肌の湯!
お風呂上りの肌も、いつまでも触っていたくなるような、水分をたっぷり含んだ、しっとり、スベスベ肌に。
風水的には、炭酸水素塩泉は
ビューティー運、愛情運がアップするといわれてるよ
ぜひ、カップルやご夫婦で。
秘境の静けさと、夜空を、ひろびろとした貸し切りの露天風呂で存分に味わってください!
本館には男女別の大浴場が。ガラスばりなので、露天風呂のような解放感があります。
朝に入ると、本当に気持ちがいいんですよ~。
このお宿、部屋数の割にお風呂がたくさんありすぎて、どこのお風呂にいっても、ほとんど貸し切り状態になるんです。
そして、宿から歩いて10分ほどのところにも、川沿いのダイナミックな源泉露天風呂があります。
日帰り入浴料金 | 大人500円 子供300円 ※宿泊客は無料 |
入浴時間 | 09:00~18:00 |
定休日 | 木曜日、悪天候時、河川増水時 |
宿泊客は、スタッフの方に声がけをして、タグをもらえば無料です。川沿い露天風呂は宿から400m。少ーしだけ遠いので車で行く方もいます。
男性の方は、この川に沿った露天風呂は本当に気持ちよいでしょうね…羨ましいかぎりです。
川沿い源泉露天風呂は、宿泊客以外の方も、日帰りで利用できます。
ですが、河川の増水や悪天候の時には閉鎖されますので、訪ねる際は、神湯荘さんに事前に連絡をいれると確実だと思います。
神湯荘のお部屋
神湯荘には、本館と別館の2つの建物があります。
本館の客室は、2022年3月、十津川木材を使用した木の香りいっぱいの客室にリニューアルされたそうです。
リニューアル前は昔ながらの素朴な味わいのお部屋でしたが、新しいお部屋も訪ねるのが楽しみです!
また、別館の1階には、卓球台や500冊の漫画が読めるプレイルームが完成したそうです。
私は、急に関西へ行くことが決まり、本館の予約が取れずに一度だけ別館の客室に泊まったことがあります。
別館は共同トイレで、本館への移動や各種露天風呂への移動も少し距離があって、そのため雨の時は少し不便であり、冬は湯冷めする感じがありました。
また、傾斜のある坂道を昇った先にあるので、足の悪い方は本館をおすすめしたいです。
そのぶん、お値段は本館よりリーズナブルで、私が宿泊した時は、お一人様の男性ツーリング客の方が泊まっていました。
単純に秘境の温泉を楽しみたい、という方にはもってこいかもしれないですね。
秘湯温泉「神湯荘」の食事
温泉ばかりでなく、神湯荘の魅力は、食事にもあります。
【神湯荘の夕食の一部】
1、鮎の子持ちの塩焼き
2、めはり寿司
3、あまごの刺身
4、鹿肉のたたき
5、猪肉の温泉しゃぶしゃぶ
このほかにも、山菜の天ぷらや、マツタケ、山の幸、川の幸、その時の旬の食材が並びます。
デザートは温泉コーヒーゼリー。ミルクゼリーとの二層仕立て。デザートにもこだわりが。
朝食は温泉づくし!
温泉で炊いたご飯や温泉粥、温泉卵、その場で温めた、できたての温泉豆腐。 ほっこり優しい朝ごはん。
夫は、ジビエが大の苦手。このあたりではジビエ料理を出す旅館が多く、いつも食べられずに残すことが多かったのですが、神湯荘さんのジビエは美味しいといって残さず食べます。 猪肉や川魚もあまり好きじゃないのに不思議です。
というわけで、神湯荘さんに出会ってからは、玉置神社へのお参りの際には、必ず、神湯荘さんに前泊して、温泉と食事と山の静けさを楽しむのが恒例となりました。
神湯荘から玉置神社へは車で約30分ほど。
朝湯で身を清め、朝食を頂き、朝靄けむる玉置神社への参道を、眼下に拡がる雲海を眺めながら歩く…最高に気持ちのよい時間です。
奈良県の玉置神社はどんな神社?
名 称 | 玉置神社 (たまきじんじゃ) -紀伊山地の霊場と参詣道- |
登録区分 | 世界文化遺産 |
登録年 | 2004年 |
御祭神 | 【本社】 国常立尊(くにとこたちのみこと) 伊弉諾尊(いざなぎのみこと) 伊弉冊尊(いざなみのみこと) 天照大御神(あまてらすおおみかみ) 神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと) 【摂社 三柱神社御祭神】 倉稲魂神(うがのみたまのかみ) 天御柱神(あめのみはしらのかみ) 国御柱神 (くにのみはしらのかみ) 【末社 玉石社】 大巳貴命 (おおなむぢのみこと) |
所在地 | 〒647-1582 奈良県吉野郡十津川村玉置川1番地 |
連絡先 | TEL 0746-64-0500 FAX 0746-64-0429 |
駐車場 | メイン駐車場 約30台 第二駐車場 約15台 |
アクセス | 玉置神社アクセスマップ |
熊野三山の奥宮
玉置神社は、紀伊半島の中央をわたる「大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)」の修行場「靡(なびき)」第10番、玉置山(1076m)の頂上付近にあります。
玉置山は古くから修験道の修行の地として、山伏の往来も盛んな場所でした。
和歌山県にある熊野三山
●熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)
●熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)
●熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)
の奥宮として玉置山に鎮座しています。
日本で唯一の悪魔祓い神社
創建は紀元前37年。
熊野なる玉置の宮の弓神楽 弦の音すれば悪魔退く
第十代崇神天皇が賊軍を討伐した歌にも詠まれ、天下安泰と悪魔退散のため早玉神を奉祀したことに始まる由緒ある神社です。
日本では非常に珍しい悪魔祓いのできる神社としても有名です。
私自身も、ご祈祷後に社務所でお茶を頂いている時に、そういった相談で訪れた方に遭遇したことがあります。
摂社の三柱神社も、昔から厄除けや精神の病(ノイローゼなど)に特別な霊験があるとのことですので、祓い清めの力の強い神社なのだと思います。
玉置神社案内
十津川温泉(バス停)から車で約25分。
対向車両とすれ違いギリギリの蛇行した細い山道を登ると、玉置神社駐車場に着きます。
駐車場にはとても綺麗なトイレ(バイオトイレ)があります。トイレは駐車場と玉置神社境内の2か所。
ここから、玉置神社境内までは徒歩で約20分ほどかかるよ
不安な人は、駐車場のトイレを利用してね
駐車場からすぐに大鳥居が見えます。
途中、「山之神」様がおわしますので、ぜひ、お参りしましょう。
さらに進むと、道が二つに分かれます。小さな鳥居をくぐって下っていく参道ルートと、平坦な道が続くルート。
足が悪い方、お身体が不自由な方は平坦なルートがおすすめです。
山道をくだる参道ルートのほうは、朝だと霧が立ち込め、幻想的な景色がひろがります。
この道を歩いているだけで清々しく、パワーを頂けると共に、清められる感覚があります。
境内や周辺には、見事な杉がいくつも。 聖域としてながらく伐採が禁じられていた為、樹齢数千年の巨大な杉の群生を楽しむことができます。
本殿前に到着。
玉置神社には、かつて修験道で聖地とよばれ、本殿へご挨拶する前に行ったほうがよいと言われる参拝のルートがあります。
聖地「玉石社」
本殿境内から三柱神社を抜け、玉置山へと登っていくと、ちょうど山頂との中間あたりに末社「玉石社」があります。
【御祭神 大巳貴命 (おおなむちのみこと)】
山の斜面に、大きな三本の大木。社殿はなく、玉石がご神体となります。
玉置神社のはじまりの場所といわれ、玉石社には磐座の先端がのぞいています。その下には地下深く巨大な磐座が眠っているとも。
下からいく場合は、玉石社まで意外と距離を感じるかもしれません。私は年々、玉石社ってこんなに遠かったっけ?とゼェゼェしながら登っています。
玉置山は、漫画「陰陽師(8)」にも登場します。
安倍晴明はこの地を「霊峰」「聖地」「微細な波動の地」と言い、この玉石社のことを「もっとも興味深く、大神(おおみわ)神社の神紋と同じ三本の杉の大樹に守られている」と語ります。
何千年もそのままであった巨木に囲まれて、太古よりつづく祈りの場を肌で感じられる貴重な場所です。
玉置山頂上
玉石社から更に山を上ると、山頂に到着します。玉石社から約10分ほど。
霊峰・玉置山の山頂。玉置山は山全体がご神体といわれています。
山頂では、少しだけ眺望と、お地蔵様が。 電波塔(?)のようなものもあります。
私はせっかくなので、ここで、瞑想でも…と思ったのですが、自然のままの場所、虫がすごくて断念しました。
山頂への往復は結構急な登り降りの場所があるので、天候や足元の悪い時はご注意ください。
本殿
【御祭神 国常立尊(くにとこたちのみこと)
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
伊弉冊尊(いざなみのみこと)
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)】
本殿です。
正式参拝では、こちらで拝殿します。
御祭神である国常立尊は、天地創生時にあらわれた最初の神ともいわれ、全国でも御祭神にお祀りする神社は少ないのです。
以前、正式参拝を終えたあとに、神職様から、(式中)夫のそばに女性の神様がおりていらした、と伺ったことがあります。
ここは、そういう神社なのだと思います。
摂社 三柱神社
【御祭神 倉稲魂神(うがのみたまのかみ)
天御柱神(あめのみはしらのかみ)
国御柱神 (くにのみはしらのかみ) 】
別名「稲荷社」。お稲荷様ですが、この土地の守り神として稲荷信仰の前からお祀りされていたという歴史をもつ古社。
心願成就・精神の病(狂気・ノイローゼなど)・厄除・開運・海上安全など。ご神使は白狐で、極秘の霊験があるのだそう。
最強パワースポット玉置神社の悪魔祓護符と幸運鈴
玉置神社でおすすめの授与品。
悪魔祓護符
紙製と木製があります。 木製のお札は、玉置神社の木を原料としているそうで、それだけで護符の力が増しそうです。
紙製はサイズが2種類。
大サイズは、玄関などの上に貼ります。
小サイズは5.5㎝×8.5㎝。 クレジットカードとほぼ同じ大きさで、お財布に入れて持ち歩けます。
●紙製 500円
●木製 1000円
幸運鈴
個人的におススメの幸運鈴。
神迎えにつかう神器である神楽鈴です。
玉置神社を訪ねるたびに気になっていて、何度目かでやっと購入しました。
自宅の神棚のお清め、部屋の浄化などに大活躍! 置いておくだけでもよいと授与所に書いてありました。
たしかに、高く軽やかな音色がとても美しく、このお値段とは思えない場を祓う力があります。
気になった方は、私のように迷わずに、即決で拝受してくださいね。その価値は充分あります!
●幸運鈴 1,500円
玉置神社の正式参拝とご祈祷
ご祈祷 | 5,000円~ ※祈願1つにつきお納め 予約不要:当日社務所にて受付 服装:自由 |
正式参拝 | 10,000円~(5名様まで:5名以上は1人につき2000円追加) 服装:スーツ及びスーツに準じる ※Tシャツ・ジーンズ・ジャージなどラフな服装は不可 |
受付時間 | 08:00~16:00 |
私は、玉置神社に行くと、ご祈祷をすることが多いです。
ご祈祷は、当日、社務所で受け付けていただけます。
正式参拝は、事前に電話でご連絡しましょう。
ご祈祷は、平服で問題ないですが、正式参拝は服装の指定があります。
私も夫も、正式参拝の時には、どの神社に行く時でも礼服を着用しています。礼服なら間違いないというのもありますが、神様にご挨拶をさせて頂く際の礼儀だとも思っています。
何度か正式参拝の方と参道や境内でお会いしたことがありますが、皆さん、礼服ですね。(男性は特に)
女性だったら、ダークカラーのシンプルなワンピースなどでもいいと思います。
ただ、玉置神社は山道の参道を通るので、足元は革靴やパンプスだと結構大変です。汚れますしね。
私は正式参拝時の行き返りはスニーカーで歩き、境内に入ってから靴を履き替えています。
玉置神社の例祭
2018年、玉置神社の例祭に参列させて頂きました。
御神輿や天狗様も登場して、厳かな中にも活気あふれるご神事でした。
ここ数年は流行病の影響で関係者のみ、縮小しての催行となっていますが、昔のような盛大な例祭に参加できる日が早く来ることを願います。
また、玉置神社は現在、令和の大改修中です。
奉賛金は一口3000円からで、社務所・インターネットでも受付しています。
ご興味のある方は、こちら(玉置神社令和の大改修)をごらんください。
まとめ
神様に呼ばれた人しかたどりつけない…同じ奈良県にある天河神社とともに、玉置神社もまことしやかにそう言われてきました。
これは、昔は、交通の便が悪く本当にお参りするだけで大変な立地だったからだと思います。
今は、時間はかかるけれども、誰でもお参りは可能になりました。
神湯という名を持つ秘境の秘湯で心身を清めて、霊峰・玉置山に鎮座する玉置神社へと参拝する。
あなたは玉置の神様に呼ばれているでしょうか……?
ぜひ、古代から続く最強パワースポットを訪ねてみてください!
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